- エントリーシートとは
- エントリーシートと自己紹介書は本質的に同じもの
- 中小企業は自己紹介書を使うのが一般的
- 多くの大学の履歴書には自己紹介書が含まれる
- 履歴書の自己紹介を補足する「自己紹介書」をつくることも
- 中小企業への応募書類のセットは以下のとおり
エントリーシートとは
エントリーシートとは、就職活動における応募書類の一部で、履歴書の補足資料的なものです。
エントリーシートには、履歴書では書ききれない応募者の人物像を伝える情報、つまり自己PR、学生時代に力を入れたこと(略してガクチカ)、志望動機などを記載します。ただしエントリーシートのなかには、学歴などの記載らんもある、履歴書を含んだものもあります。
なお、就活生の企業への応募書類には、おもにつぎの書類があります。
・履歴書
・エントリーシート
・卒業見込み(あるいは卒業)証明書
・成績証明書 など
エントリーシートと自己紹介書は本質的に同じもの
そしてエントリーシートと似たもので、「自己紹介書」という書類もあります。
じつはエントリーシートと自己紹介書は、本質的には同じものです。どちらも「履歴書を補足して応募者の人物像を伝える書類」です。
そして、どちらも一般に「自己PR」「ガクチカ」「志望動機」がメインの記載事項であることも同じです。なお、これらの事項を一般に「三大質問」といいます。
要するにエントリーシートとは、それぞれの会社による自社仕様の「自己紹介書」なのです。
エントリーシートは、上記の三大質問以外にさまざまな項目が設けられ、何ページ分にもなることがあります。質問項目は、かなりの場合その企業や業界ならではのものが含まれます。
たとえば出版社だったら、たいていは「最近読んだ本(とその感想)」「どんな本をつくりたいか」といった項目があるわけです。
そして、このようなエントリーシートを使うのは大企業が中心です(中小企業でも使うことはありますが)。
項目の多いシートをつくり、びっしりと記載された応募の書類を審査するのは相当な手間です。そこで、人事部にそれなりのリソースがある大企業で用いられる傾向があるのです。
中小企業は自己紹介書を使うのが一般的
一方、中小企業では「エントリーシートの簡略版」ともいえる「自己紹介書」が用いられるのが一般的です。
エントリーシートは各項目が枠線で囲ってあるなど「シート」らしいそれなりの体裁ですが、自己紹介書は一般にワープロで文を打っただけの、プレーンな体裁です。多くの場合、具体的な記載項目・書式の指定もありません。
自己紹介書の分量は、たいていはA4用紙1枚。その1枚のなかで三大質問について述べます。
それ以上書いてもいいのですが、1枚でおさめるのが相場です。「自己PR」「ガクチカ」「志望動機」の項目を、それぞれ200~400文字ほどで書くのです。
これに対し、エントリーシートでは企業によっては1つの項目の記述が1000文字を超えたり、ほんの数十文字だったりすることもあります。
多くの大学の履歴書には自己紹介書が含まれる
また、大学生協などで販売される大学ごとの仕様による履歴書には、多くの場合自己紹介書が含まれています。
こうした大学仕様の履歴書には、A4用紙1枚のものとA3サイズ(A4見開き)のものとがあります。
そしてA4の下半分くらい、A3 サイズの場合は見開きの左側の半分が三大質問について記述する「自己紹介書」になっているのです(ほかに「資格」「学業」などの項目がある場合も)。
そこで書類のタイトルも「履歴書・自己紹介書」となっているのが一般的です。
中小企業に応募する場合には、自己紹介書を含んだ(大学仕様の)履歴書を提出すれば、あらためて自己紹介書をつける必要はないことが多いです。
履歴書の自己紹介を補足する「自己紹介書」をつくることも
ところで、大学仕様の履歴書には、自己紹介の記入欄が狭く、自己PRなどをごく簡単にしか書けないものもあります。
そういうときは、履歴書の自己紹介書に記入したうえで、別紙で「より詳しいバージョン」として自己紹介書を作成して、履歴書に添付することもあります。
また、大学仕様の履歴書では、自己紹介書に「志望動機」の欄がないこともあります。
その場合、別紙で志望動機を含む(「詳しいバージョン」の)自己紹介書を作成して添付するか、志望動機だけを書いた別紙「志望動機書」を添付するという方法があります。
中小企業への応募書類のセットは以下のとおり
以上、中小企業については、つぎの応募書類のセットが典型的だということです。
・送り状(添え状)
・履歴書
・自己紹介書(「自己PR」「ガクチカ」「志望動機」などを記載、大学仕様の履歴書に含まれていることも多い)
・卒業(見込)証明書
・成績証明書
このセットをA4サイズの事務封筒に入れて会社に郵送するのが、中小企業への応募では一般的です(A4であればであれば特別な封筒でなくてよい)。
ただし、必要な書類、応募方法は企業によって多少のちがいがあります。必ずその都度よく確認してください。
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