親と教師のそういち就活研究所

親・先生などの、若者の近くにいる大人のための就活講座のブログです。でも就活生にも役立つかと。

このブログについて

このブログは大学生・専門学校生などの就活がテーマですが、親御さんや先生などの大人が主な対象です。このほか特徴として「筆者は約600人(または数千人)の就活を支援してきた」「中小企業への就活をおもに扱う」「“脅し”から距離をおき、広い視野で就活を語る」といったことがあります。

特徴1 親や先生などの大人がおもな対象

このブログは、大学生・専門学校生などの就職活動がテーマです。ただし、就活生の親御さんや学校の先生といった、若者の近くにいる大人をおもな読者として想定しています。つまり「大人目線」です。しかしもちろん、就活生の方の参考にもなります。

キャリアカウンセラーである私は、個人的にお話した親御さんや先生から「自分が就活について知るには何をみればいいか」「就活生向けのサイトをみても、情報が細かすぎたり、若者目線がピンとこないので読む気がしない」という声を何度か聞いています。

このブログは、そのような大人の声にこたえるものです。

若者の就活について理解の深い大人が増えることは、若者や社会にとっておおいにプラスになるはずです。

特徴2 筆者は約600人(または数千人)の就活を支援してきた

筆者そういちは昨年まで9年間、ある組織で学生さんや卒業生(既卒生)の就職支援を行ってきたキャリアカウンセラー(国家資格キャリアコンサルタント)です。これまで600人ほど、数え方によっては数千人の就活生を支援しました。

この「600人」は、セミナー受講生や1回限りの相談は含まず、個別に何度もお会いして、ほとんどは就職先が決まるまでお手伝いした人数です。「1回限り」のケースも含めれば、支援した方は数千人になります。

また、さまざまな大学や専門学校へ定期的に相談に行ったり、就活セミナーの講師をつとめたりもしました。それで伺った大学等は都内の30校ほど。

そして、約300社の企業(おもに中小)を訪問し、人事担当者や経営者から採用についてお話を伺ってきました。また、何万という求人票を読み、そこから就活生の方々に情報提供をしてきました。

特徴3 中小企業への就活をおもに扱う

就活についての情報発信の多くは、大企業志向の内容です。しかし実際には、就活生の多くは中小企業に就職します。だから、その現実に即した情報発信がもっとあっていいはずです。

私はこれまで、中小企業を受ける就活生の支援をおもに行ってきました(大企業や公務員の志望者を支援したのは全体の2~3割です)。このブログはその経験をふまえ、中小企業への就活を前提とした内容が中心です。

ただし、志望が大企業でも中小企業でも就活の基本は同じなので、大企業志望の方にも役立つことは多いはずです。

特徴4「脅し」から距離をおき、広い視野で

すべてがそうではありませんが、就活の情報発信には「脅し(おどし)」「煽り(あおり)」が目につきます。たとえば「その勘違いがとんでもない落とし穴に…」といった話です。

そういう世界とは距離をおき、読者の方が落ち着いて、自信をもって就活について考えるための記事を書いてきます。

それは就活というテーマに真剣に向き合いながらも、一方でそれを広い視野でとらえることだと思っています。就活はたしかに人生の一大事ですが、それですべてが決まるわけではない。人生は長く、社会は広いのです。

このブログでは、就活について現実的に考えます。しかし、ゆるやかに考えることも大事にしていきます。「現実的に」「ゆるく」が理念です。


著者そういちの経歴

じつは私そういちは、就活というテーマだけを専門とする者ではありません。世界史の一般向け概説書を商業出版するなど、教養系の文筆活動もしています(著作一覧はこの記事の下に)。

そして、現在までいくつかの仕事を経験してきました。

まず、大学卒業後は運輸系の上場企業に就職しました。18年間の会社勤めでは法務、グループ会社の内部監査、株主総会、総務などスタッフ部門の仕事が中心でした。

その後、総務の課長職を最後に会社を辞め、独立系投信会社という金融系の企業を設立して代表取締役をつとめました。しかし、いろいろあって3年弱で会社からは手をひいてしまいました。

それから3年余りの浪人生活を経て、キャリアカウンセラーの仕事に就きました。

一方でこれらの仕事のかたわら、歴史などの人文・社会系の独学をして、執筆やセミナーを行ってきたのです。教育関係のNPOに積極的に参加して、社会科についての発信をしていたこともあります。

***

このような私の経歴は、一貫性や専門性が弱いと思われるかもしれません。しかし、「社会経験や知識がそれなりに幅広い」といえる面もあるでしょう。

それは広い視野で就活について考え、論じるうえでは有効だと思っています。

そして私は単に「社会経験を積んだ大人」ではなく、就活の専門家でもあるわけです。そこで「専門性」と「広い視野」の両面から、就活を論じることができると自負しています。

また、総務・法務系の会社員としてさまざまな文書を扱った経験や、プロとしての文筆活動は、就活関連の文章指導にも当然活きています。

このように就活というテーマは、私にとって自分の経験や能力を総動員して取り組む、集大成なのです。

そして就活関連の仕事は、相談者の人生の重要な場面で直接的にお役に立つことができるものです。その点で、私にとって会社員や文筆業とはちがったかたちの、深いよろこびがあります。

このブログも、みなさまのお役に立てるよう、自分が持っているものをフルに使って取り組んでいきます。

そういちの著書・取材等

『“中心”の移り変わりから読む 一気にわかる世界史』(日本実業出版社、2016年)『自分で考えるための勉強法』『四百文字の偉人伝』(いずれもディスカヴァー・トゥエンティワン、電子書籍、2013年・2012年)など。
『健康と環境』(落合大海氏との共著、小峰書店、2002年)
*いずれも秋田総一郎名義

雑誌からの取材
『大人のための「歴史と経済」の教科書』(2021年)
『おとなのための教養入門』(2018年)
(いずれもプレジデント社の雑誌『プレジデントウーマン』で、そういちが世界史関連の取材を受け、同誌に掲載された記事が「プレジデントムック」に収録されたもの)

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